庭園でも、美術館でも
11月も後半になり、紅葉がより美しくなってきている松花堂庭園では、ちらほらと椿の花が咲き始めました。100種類以上の椿がある松花堂庭園では、早いものはこの季節から、遅いものは5月頃まで椿を楽しむことができます。
そんな松花堂では、現在美術館でも椿をご覧いただけるのですが・・・展覧会をご観覧頂いた方は、もうお気づきでしょうか??
今回ご紹介する作品は、もちろん椿の描かれたこの作品。「童子」(夢二郷土美術館蔵)です。
赤い椿の花が咲き誇る木を、5人の子どもたちが手をつないで囲んでいます。この絵を見ているだけで、彼らの楽しそうな笑い声や話し声が聞こえてきそうですよね。
特に、ひときわ小さな女の子は、その腕を一生懸命のばして隣のお姉さんと手を繋いでいます。少し年上のお兄さんやお姉さんについていこうと、必死なのでしょうか。なんだか微笑ましい光景です。
竹久夢二が椿の絵を描いたことについては、展示室外で上映している映像でも触れられています。夢二が育った岡山の町について知ることができる映像も、どうぞお見逃しなく!
最後に、現在ご覧いただける松花堂庭園の椿もご紹介します!こちらは「聖」という種類の椿です。「童子」には赤い椿の花が描かれますが、松花堂庭園ではピンク色のものや白いものも見ていただけます。ぜひ探してみてください!
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