特別講演会を開催しました
12月に入り、そろそろ庭園の紅葉もピークを迎えようとしている本日、展覧会「少女ゴコロと竹久夢二」の特別講演会を開催いたしました。本日の講演会の講師は、静岡県立大学教授 細川光洋 氏です。
会場は老若男女問わず幅広い世代の方で埋め尽くされました!
竹久夢二と吉井勇という2人のスターの年譜や作品と、その時代背景をあわせてみていくことで、誰もが知っている作品も違った見え方になり、改めてその魅力を感じるきっかけとなりました。会場に来られている皆さまも、深くうなずきながら聞いている方や、熱心にメモをとっておられる方などが多いのが印象的でした。
そして、今回の展覧会にも楽譜が数点展示されていますが、なんと先生がCDをお持ちくださり夢二が装幀をした楽譜の曲を流してくださるという素敵な展開に!作品が生まれた背景や装幀についてのお話を聞きつつ、「宵待草」や「庭の千草」を実際に聞いてみる…というなかなか体験できない状況を、皆さまお楽しみいただいたのではないでしょうか。
今回の講演会を通じて、夢二のファンも吉井勇のファンも、そして大正浪漫のファンも、それぞれの魅力を再確認することができたのではないかと思います。さらに、夢二と吉井勇の人生を並行してみることによって、2人のつながりや時代との関係性を知るきっかけになったかと思います。さらに実際に先生がお持ちの歌集や楽譜も見せていただきながら、そして展覧会の展示作品とも関連付けながらお話いただきましたので、展示作品を見るだけではわからない細部も楽しむことができました!
そしてなんと…講演会の最後には、松花堂に深い縁のある吉井勇の作品で、いまも多くの人に愛されている「ゴンドラの唄」を全員で合唱しました!これまでにないほどの一体感となり、温かい雰囲気の講演会となりました。ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!
ギャラリートークや講演会は終了いたしましたが、展覧会は来週9日(日)まで開催しております。紅葉もそろそろ終盤に差し掛かる頃ですが、ぜひ庭園とあわせて美術館へご来館ください。お待ちしております!
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